大規模なウェブサイトの設計から、コンパクトなサイトの実装・運用まで
インターネットのホームページがビジネスの主軸になりはじめて、およそ20年。わたしたちは数多くのウェブサイトの構築に携わってきました。そして数万ページの大規模サイトの設計メンバーや、コンパクトなホームページの制作から運用まで、わたしたちは一貫したポリシーで制作を行なっています。
それは、パソコンやスマートフォンを使って情報を探している顧客の体験を最優先し、ウェブサイトを最適化するという考え方です。顧客は、インターネットを使って知りたい情報にたどり着きたいという切実な状況で、検索をして目的のページを探しています。そうした顧客が操作している場面は、もはやパソコンだけでなくスマートフォンの普及によって、様々な状況下であり、かつ顧客のITリテラシーも異なっています。
私たち制作者は、これまでの経験値に頼ったり、事業主(クライアント)は相対的な顧客像をイメージしてしまうことで「伝わるだろう」と思って制作したウェブサイトが、本来の目的を達成していないことがたくさんあります。わたしたちの仕事は「綺麗に作り込む」ことではなく、「情報を徹底して顧客に伝える」であると考えます。それは大規模なサイトも、小規模なサイトも変わりません。
常に顧客中心の設計(デザイン)を行い、事業主さまの利益に貢献できることをエクサートは目指しています。
サイト設計構築担当:永井 新
エクサートの得意領域
ウェブサイト評価・分析・対策
ウェブサイトの改修に際し、まず最初に行わなくてはならないのは「どこに問題があるか」ということです。漠然と「スマホに対応しよう」とか「デザインを綺麗に整えよう」というだけでは、結果的に応急処置をしているだけに過ぎず、また、数年後に改修を行うのであれば、そこにかかるコストが無駄になってしまう場合があります。わたしたちは以下の3つの手法でウェブサイトの課題点を見つけ出し、対策をお客さまにご提案。納得していただける状態にて、受注をさせていただいています。
1. 専門家による機能評価(ヒューリスティック評価)
最初に行うべきは、ウェブサイトがきちんと機能を果たしているかという面で分析を行います。評価に関しては、根拠のある以下の5分野をそれぞれ10項目(合計50項目)にて評価を行います。診断後は対策を提案したレポート(50ページ)を提出させていただき、クライアントと課題や問題点を共有するところから出発いたします。
- ユーザインタフェース:リンクなどでサイトを操作する際に、直感的に理解できるか、使い方が分かりにくくないか、操作する対象(リンクボタンなど)が適切な位置にあるか、さらに色や形が適切であるか、などを評価します。
- ユーザビリティ:サイト内のあらゆる表現で使いにくいさがどれだけ少ないかを評価します。
- 情報アーキテクチャ:サイトの構造が適切であるか、サイト内で迷子にならないか、ページの誘導(ナビゲーション)は適切か、ページ画面に配置されている情報要素に一貫性があり、理解しやすい配列になっているか、などを評価します。
- アクセシビリティ:そのサイトは誰にとっても、アクセスでき、理解することができるか、などを評価します。評価の根拠にはJIS規格「高齢者・障害者等配慮設計指針」に準拠します。
- フロントエンド技術:ブラウザやスマートフォンで表示することを支えるソースコードやプログラムが適切であるか。
2. 定量的調査(ログ解析)
企業が消費者の動向を把握する手法として、アンケートや街頭・電話調査などの一定量の情報を集める手法があります。ただしそうした定量調査はコストがかかり過ぎてしまうのが課題でした。ですが、ウェブサイトの場合は「数量と割合」を把握するために最適な手法があります。それは現在のサイトのアクセスログを解析することです。そうすることによって、サイトへの訪問者数、アクセス日時、時間、属性を知ることができます。さらにサイト訪問者が、どのようなキーワードで検索したのかもわかるため、顧客が考えているニーズや抱えている課題なども知ることができます。
もし、現在のサイトにログ解析のタグが埋め込まれていない場合は、こちらで作業を行い、一定期間のログ解析を調査レポートとして提出することが可能です。
3. ユーザーテストなどの定性調査
ウェブサイトの機能的な課題は「1.」のヒューリスティック評価でも把握することができますが、よりサイトの使われ方や顧客のリテラシーやニーズを知るには、顧客の気持ちや内面を把握する調査方法として「定性調査」が最適です。定性調査にはいくつかの手法がありますが、私たちがサイト評価を行う際に、最も効果的な手法がユーザーテストになります。
ユーザーテストで、被験者を募り、実際にホームページを操作していただき、具体的な課題や問題点を見つけていきます。同時に専門家が被験者に内面を観察する言葉がけをすることで、サイトの機能面だけでなく、商品やサービスへの本音を知ることもできます。
このような調査を行うことで「どこを重点的に改修しなくてはならないか」を明確にすることができ、サイト改修だけでなく、事業主さまの販売戦略や営業戦略にも大いに参考になるデータを取得することができます。
ウェブサイト情報設計(情報アーキテクチャ)
ウェブサイトは複数のページで構成されるため、サイトに掲載する情報をカテゴリで分類し顧客が理解しやすい構造を設計する必要があります。さらに顧客が求めている次の情報や、関連する情報に接近させるためのサイト内の遷移の設計(ナビゲーション)や、ページ画面を規則性を持ったレイアウトを行い、かつ掲載する情報(文字や写真など)を適切に配置しなくてはなりません。
一般的にこうした情報設計の工程が最も時間を要します。なぜならばサイトを公開する以前の段階として、掲載情報を全て洗い出し、分類し、掲載文字や写真を最適化しなくてはならないからです。エクサートでは、この情報設計ついて数多くの経験則があり、クライアント様と一緒になって顧客体験を優先した設計を得意としています。
スマホを主軸に考えたインターフェース設計
ホームページのデザイン(視覚的表現)は綺麗に整っているだけでは、課題を解決しません。なぜならばホームページはポスターやチラシのように見るだけで理解するものではなく、顧客がページを遷移したり、問い合わせや申し込みの入力を行うという「対話的な工程」があるため、美しさよりも「間違えない操作」を提供することが重要になります。とりわけ昨今のスマートフォンの普及により、ホームページは24時間265日、自宅やオフィスだけでなく、どこからでも顧客はサイトを訪問します。
そうした状況を踏まえ、エクサートではスマートフォンでのアクセスを重視し、顧客が探している情報を提供できる画面(インターフェース)を提供しています。そしてインターフェースの制作に関しては「操作を間違えないで使ってもらえる」ことを最優先し、クライアント様と一緒に考え、予算や納期に応じてモックアップ(試作品)をユーザーテストするプロセスもご用意できます。
サイト公開後のガイドライン制作と運用支援
新規にホームページ制作を行ったり、リニューアルの改修を行う多くの場合、ホームページが完成した段階で目的を達成したと思ってしまう場合が多くありませんか? 実はホームページを作ることはすごく集中力が必要なので、完成した段階で「肩の荷が降りる」ような気持ちになりがちなのですが、実はホームページを公開してからが重要なフェーズだとエクサートは考えます。
情報を伝播させたり、顧客の問い合わせや、購入などの申し込みを受け付けることが、ホームページを公開し続ける目的です。そのためには公開後の運用やメンテナンスが重要です。エクサートでは運用コストの負担を考慮し、クライアント様ご自身で運用が行えるガイドラインやトレーニングまでもお引き受けいたします。さらに運用中のログ解析やサイトの最適化も承りますので、ご気軽にご相談ください。