昨日「ホームページ制作にかかる費用」についての記事を書きましたけど、最近弊社メンバー(といっても私以外は2名なのですが)が、得意先と話をされている際に「おたくの会社で森川さんが現場に復帰されたそうなんだけど、ぶっちゃけ彼に仕事だすと、どれくらいでやってくれるの?」という質問をされたそうです(笑)。
この業界で、私のことを知っている方がたくさん制作会社にいるのは嬉しいことです。そこで担当から「森川さんの人日単価についてをブログに書いておいてください」と依頼されたので書きます。
前回、制作会社の費用に関する計算としては、一人工(いちにんく)と工数(こうすう)であると説明させていただきました。一人工とは1日にかかる費用のことです。すなわち「人日単価(にんにちたんか)」とも言います。この単価と工数(作業にかかる時間)を掛け算したものが、私たちの費用の内訳になります。
人日@5万円が森川の単価です
そこで、わたくし森川眞行の人日単価ですが「5万円」をエクサートでは設定しています。それが1日のコストですので、1時間あたりの単価は8時間で割って「6,250円」となります。
なんて話を友人にすると、「1日5万円で時給6,250円かよ!」と驚かれますが、私が受け取る報酬ではないです。あくまで会社としてご請求申し上げる金額で、時給ではありません(笑)。
説明ついでに補足すると、1日8時間という計算式は、あくまでも目安になります。ですので「3日かかります」という場合は、ぶっ通しで3日間作業を行なっているのではなく、延べで「8時間×3日=24時間」という考えと思ってください。
また、こうした人工の単価設定は、制作者の能力に関係すると昨日のブログに書きました。つまり専門分野の仕事をする時は、最大パフォーマンスを発揮しますので、そのぶん単価は高くなり、結果的にかかる工数(時間)は短くなるということです。
ちなみに国土交通省の資料で、作業員の人日単価がPDFで公開されています。それを見ると、最高でも25,000円くらいの単価になっていますが、私の場合は単なる作業員というよりも設計者としての要素が大きく、設計者の領域を行う場合の単価としての金額が目安にしていただけれるとよいと思います。
作業の内容によっては時間単価も変動します
そして、私の場合、作業領域によって単価が変わってくるということがあります。これまでの経験や得意分野として私は「インフォメーション・アーキテクト」としてサイトの情報設計を行うことをメインの仕事にしています。この場合(設計者として)の人日単価は、5万円であるということです。
また、情報設計の中でも、画面設計と呼ばれる要素の配置を行う作業では、後々のクライアント様との意識合意をするために、線描きのワイヤーフレームではなく、Adobe Xdというソフトウエアを使うことで、インターフェースの完成系に近づけたモックアップを作って、そこにウェブに掲載する情報を1ページずつ作っています。ですので、この場合の人日単価も5万円に設定し、情報設計とUI設計を同時に行うため、全体のコストは下げています。
もちろん、これ以外の作業である「画面デザイン」や「ロゴ制作」「メインビジュアル制作」なども行いますが、以前に比較して生産性が落ちているのを自覚していますし、成果物もかつての精度ではないことを知っています。ましてや「HTMLコーディング」なども出来なくはないですが、この分野には若くてピチピチのクリエイターが頑張っているので、そこに依頼するのが全体としては、水準を保ったままコストを下げることができるでしょう。
要するに「情報設計」を中心とした私の作業領域は、これまでの経験則に基づく価値があり、それは「サイト評価」であったり「ガイドライン制作」「勉強会講師」なども同じ人日単価で承っております。
こんな森川ですが、ご要望があればいつでも参戦しますので、お声がけください。